2011年7月23日に行われた音読発表会の生徒挨拶です。
これが今年の教室の言葉になっています。
お父様、お母様, おじい様、おばあ様。 いつも見守って頂いてありがとうございます。
私達は、毎年 お正月に「私の夢・目標」を書きますが、今年は、《発心・決心・持続心》について教わりました。
いつも、「人間として生まれたからには、人様のお役にたつ仕事ができる人間になれたらいいですね。好きな分野、得意な分野で仕事ができる人は、とても幸せですね。」といつも教えられています。
今は、何が好きで、何が得意な分野か、まだ、はっきりとわかりませんが、「私は看護婦さんになりたい。ケーキ屋さんになりたい。僕は消防士になりたい。」と言う夢があります。その夢を、今は大切にしなさいと、言われています。昨年夏、7年間、度重なるトラブルを乗り越え、六十億キロの宇宙旅行を終えて「小惑星サンプルリターン」というミッションを全うして、奇跡の帰還を果たした「はやぶさ」は、多くの人に感動を与えました。この小惑星探査機の構想を描き、長年チームを率いてプロジェクトマネージャーを務めたのが、川口純一郎先生です。文部省宇宙科学研究所の川口純一郎先生は、今の自分のレベルに安住していたら、絶対にその先には行けません。「高い塔を建てなければ新しい地平線は見えない」そして「一度やると決めたら、くじけずにゴールを目指し続けること」と教えておられます。
私達も、先週、「2倍活かす夏休み目標設定会」で公文学習の高い目標を立てました。毎日学習は、嫌な時、難しくて、泣きたい時、止めたくなる時も、たくさんあります。先生は、その会で「決心・発心は誰でもできるが、持続心を持ち続ける事は、難しい」東北大震災でも、『「子どもは未来だ」と多くの人がいいます。未来は「未だ来ない」と書きます。今日の努力・昨日の頑張りは、すぐには、結果が出ないのです。辛い日も悲しい日もあるでしょう。でも、自分の未来は、未だ来ない。子どもは、今がつぼみだから、めげることなく、一度決めたら、努力を続ける。発心・決心を持続しましょう。やがて大きな花が咲きます』と教わりました。その時、「世の中は根気の前に頭を下げることを知っています。火花の前には一瞬の記憶しか与えてくれません。だから、牛のよだれのように、もっと根気よくやりなさい」と、夏目漱石が弟子の芥川龍之介に教えた言葉を紹介してもらいました。昨年、激動の明治維新を生き抜いた福沢諭吉は、「戦争は多くの人が命を落とし、悲しい目に合うだけ。平和を目指して勉強し、言論を伝える事で、世の中を変える事が出来る。学問や言論は刀を振りかざすより、強い力を持つ。ペンは剣よりも強し」と慶応義塾大学で教え続けた事を教わりました。私達も12歳で、懸命に努力ができる人に、15歳、18歳では、公文で学んだ数学・英語・国語を道具として、人生の選択肢の幅が広がるように、辛い時、悲しい時、あきらめると言う放棄の道を選ぶのではなく、努力があたり前の人間になれる様に頑張っていきます。
《 未だ来ない、未来の為に、「発心・決心・持続心」を学ぶのが今年の目標です。》
毎日「小さい勇気をこそ」で、戦いながら、自分で自分を頑張らせています。
今日は、そんな普段の頑張りや、努力が「発表」を通してお父さま、お母さまに、伝わればうれしく思います。それでは、どうぞ、最後まで、私たちを応援して下さい。よろしくお願い致します。