学習の方法について
Q. 他の生徒より進み方が遅いと、ヤル気をなくしませんか
「這えば立て、立てば歩めの親心」と申します。他人の子には寛容になれても、わが子は順調に進んでほしいと思うのは、誰しも同じです。しかし、お蜜柑と同様とは思っていませんが、晩生と早生があるように人にもそれぞれ身体的にも能力的にも伸びる時期に多少の差があるものです。
すぐやる気になれる人と、なかなかやる気になれず、のんびりの人といます。これは大事な人柄個性です。とは言っても、何時までもやる気にならないのでは困ります。やる気になれない訳があるのですから、それを取り除いてあげれば意欲が出て、自分で進みだします。
親の役割は、わが子を信じて待つこと。他人や兄弟と比較しない事が一番といえます。「蟻とキリギリス」「ウサギと亀」どの子も誰でも必ず伸びていく公文式と信じて教室をしています。

ママ達にお願いしていることが一つあります。
それは「がんばってね!」の声かけより「がんばったね」「がんばっているね」と声をかけてください。「この字きたないわ。やり直しなさい」より「このごろ字がきれいになってきたみたい」となってほしい方向への言葉がけをして下さい。「これはダメよ。書き直しなさい」という「評価の言葉がけ」より「育成のことばがけ」をして下さい、と懇談会でお話しています。子供は《なってほしい方向》へのびていくことを実感しているからです。
英語学習を始める時、イーペンシル(幼児さんでも手軽にリスニングできる公文が開発した専用の機器)を買って頂く様にお勧めしていますがその時に「うちの子はどうせ聴かないからいりません」とおっしゃる方に出会います。
その時にもママが「うちの子は聴かない」と思っていれば今聴いている子でも聴かなくなります。親の思っている様に子は育ちますと申し上げます。
「CDを聴かない子」というのは親の願いではありません。親は「しっかりCDを聴いて練習してほしい」と思っているはずです。
それならば「これをきっかけに聴いてくれる」となってほしい方向に我子を信じて声をかけることが子どものやる気を育んでいく、と考えます。