学習の方法について
Q. 教室では、自分で教材を解くだけで、先生は教えてくれないのでしょうか

文教室の学習風景は・・・
・学年別に学習時間が決められていないようだけど・・・。
・好きな時間に行ってその日の学習課題が100点になれば終了して帰るそうだけど・・・。
・同学年の子だけでなく兄弟や姉妹で同じ時間に同室で学習するってどのようにするのかしら・・・。
・幼児さんもいれば中学生もいる同学年の子だけが集まっているのではないらしい・・・。
・黒板もホワイトボードもないのにどうして教えるのかしら・・・。
・たくさんの先生らしい人がいるけど、どの人がうちの子を教えるのかしら・・・。
と「一斉入室、一斉退室で同一学年、同一教材で学習する」塾とは様相が大きく違うので疑問に思われるのはもっともですね。「0の入った3けたの引き算」も「桁数の多い割り算」でも「分数」でも、学校で習うよりはるかに高度な練習をする公文です。

「もう習ったでしょ」とお母様が思われても見てみると「こんなに難しいのは、していないわ」と言うことが良くあります。まして学習期間が3年5年と長くなるとほとんどの人が学年をこえた未習の分野を学習する公文ですから、教えないで進めるわけがありません。しっかり教えますのでご安心下さい。

ただ、学校や塾のように一斉授業ではないし、黒板もない。講義式でもありません。一人ひとりに「考える力」をつけるため、気づかせる指導をしています。
「まず例題を見て、何でこうなるの?どのようにしてあると思う?」と言う導入から入ります。そうですね・・・自立した学習をする高校生のやり方でしょうか。「先ず自分で考えてみる→そして分からなければヒントをもらう→まだ出来なければ、教えてもらう。」と言う手順を踏みます。
ご入会の初期にまだ公文に慣れないお子様が、答を「教えてくれない。わからない。」と、お母様に言うことがあります。「教室でできるようにしておいで・・・」「判らないのなら今度教室へもって行こうね」と置いておくと、いつの間にか学習してしまうケースが見られます。必ず教室で学習し、100点になってから進んでいきますので、ご心配なくお預け下さい。世間の《教える》と公文の《教える》の違いからの誤解だと考えますが、どんな事も自分でやったものは、次の理解は早いものです。つきっきりで教えてもらったものは、次にラクラクと一人で出来るようになるまで時間がかかるのです。失礼な例かと存知ながら申し上げますが、脳科学の「ねずみの学習の実験」から、教える(依存)と考える(ヒントをもらう)の行動が証明されているのを見て、なるほどと感じています。